未病は、「未ダ病ニアラザル」と読みます。病気ではないのですが、「未だ」と付いていますので病気が予兆される状態をいうと考えます。未病を普及する必要性と意味は、保健だからなのです。すでに病気が発症しているのなら保健の問題ではなく医学、医療、治療の問題です。未病の概念を色々と何々型と分類している場合がありますが現在の生活において分類をする実益はありません。いま、がんが増加の一途をたどり、糖尿病、腎臓病等が増加している中で私たちは今何をしなければならないかが問題なのです。そこに「未病」という古い歴史のある概念が見直されてきたのです。しかし、未病概念を、検査値が異常または自覚症状のどちらかがある場合を言い、病気とはその両方がある場合をいうと定義してしまうことは、未病概念の存在意義、未病概念を持ち出す意味がなくなります。未病が保健ではなくなるからです。
保健の研究者は少なく、保健師も多くありません。全国の就業保健師の数は、2018年末で5万2,955人である。それに対して医師数は32万7,210人、看護師は同年で121万8,606人です。
わが国は、医療費が44兆円を超えるようになって崩壊寸前でなのです。もちろん、医療費は国民生活をも圧迫してきています。このような状況下にあって、早急にしなければならないことは正しい未病概念の普及なのです。国民が自ら保健を行う「セルフ未病管理」も重要なのです。
私たちは、ここに、未病中央研究所を創設し、国民医療費の削減と健康寿命の伸長に努めたいと考えます。
日本マネジメント団体連合会付属 未病中央研究所